ハワイでリノベーション編VOL.11
ハワイでリノベーションをする時は日本の感覚は通用しません。
つい先日、本当にあったお話です。日本では考えられないことがありました。
あるハワイでは有名な高級コンドミニアムのリノベーションの相談を、あるところを通じて受けました。物件に行ってみると、すでに別の業者さんが途中まで工事をしていて、どうやらオーナーさんとその業者さんとの間でもめたらしく、業者が途中で放り出して工事が中断されていたのでした。すでにオーナーさんは大金を投じており、当然すでに済ませている工事はそのままで継続して完成させてほしいとのご要望でした。しかし、すでに設置しているキッチンキャビネットは寸法があっておらず、いびつな形で壁についています。電源の位置も確認していないので冷蔵庫やマイクロウェーブを置く位置との整合性が取れていません。フローリングに貼り直した床は傾斜がひどく、床材を貼る前の平にする工事や防音シートなどが施されていないような状態でした。残念ながら、弊社ではお引き受けできない旨をお伝えすることになりました。
ここで大切なのは、やはりオーナーさんと工事業者、または工事を請け負う仲介会社との間でしっかりと話し合いができていたかどうかということです。細かい点までオーナーさんと確認をして、工事途中で予測できるリスクなどをしっかりと事前に話あって、オーナーさんがご納得されたかどうかということです。ちなみにその物件のすでに提出していた書類を見ましたが、図面などは一切ありませんでした。キッチンは一番重要な場所で、ここのインストールがうまくいくかどうかが、そのリノベーションの成功につながります。きっちりとスケールをして、図面に落とし込み工事を遂行しなければいけません。工事を依頼する際に、合い見積もりを取られると思いますが、決して安いからという理由だけで進行しないようお気をつけください。他の業者がすでに途中まで行った工事の後を引き受けることは、どこの業者でもほとんどお断りすると思います。